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ウィリアム・アッカーマン [音楽]

80年代初め、ジョージ・ウィンストンのLonging/LoveがCMで紹介され
心の疲れを癒すような優しいピアノの調べと、その静寂さが漂うような美しいジャケットにより
静かなブームが起こった。ニューエイジ・ミュージックブームの一端を担うウィンダム・ヒルレーベル
の台頭だ。

ニューエイジ・ミュージック=癒しの音楽、ということになるのだろうが、ウィンダム・ヒルの音楽
は、明確にそれと断言しておらず、どちらかと言うとジャズ、R&B、クラシック等を取り入れた
新しい音楽スタイル。ジョージ・ウィンストンは自身の音楽スタイルをRural Folk Pianoであると言っている。
それでも、日本に今までに無いような音楽スタイルで、心の奥がどこか疲れていて、癒しが必要だと
思うけれど具体的にどんな手段をとればいいか良く分からなかった時代に心と音楽を調和させる
という、ひとつの手段を提示してくれたウィンダム・ヒルの音楽的役割は大きかったように思う。
ウィンダム・ヒルレコードの創設者、ウィリアム・アッカーマンも現在は自らのレーベルから
離れてしまったが、ウィンダム・ヒルの音楽ポリシーは今後も受け継がれていくことだろう。

以前、ウィリアム・アッカーマンの日本での最初のアルバム「It Takes a Year 」を紹介したことが
あるが、彼のアルバムで日本未発売のものがあり、どうしても欲しくて輸入盤を手に入れた。
それが今回紹介する「In Search of the Turtle's Navel 」だ。
ウィンダム・ヒル第一弾のこのアルバムは97年にエンハンスドCDとして、やっと日本でリリースされた。
ウィンダム・ヒルがブレイクする前だからだろうか、ジャケットも音楽も素朴で簡素な感じがする。
素朴だけれど、自然な優しさが伝わってくる。
恐らく苛立った心理状態であっても、これを聴けば優しい気持ちになってしまうだろう。

今回は「In Search of the Turtle's Navel 」の中から「Barbara's Song」。このテイクは
ウィル・アッカーマンがウィンダム・ヒルを離れて2004年に 立ち上げた新レーベル
「Mary's Tree」からの第一弾アルバム「RETURNING」からの一曲。
http://fishman.com/uploads/artists/sounds/38.mp3
このアルバムはウィンダム・ヒルでの作品を再録音した彼のベスト盤だ。
続いて、「RETURNING」から「Visiting」
この曲は83年のアルバム「Past Light」の曲だが、このころになるとウィンダムヒルも軌道に乗り
余裕が感じられるような滑らかな曲だ。
http://fishman.com/uploads/artists/sounds/40.mp3



In Search of the Turtle's Navel

In Search of the Turtle's Navel

  • アーティスト: William Ackerman
  • 出版社/メーカー: Windham Hill
  • 発売日: 1990/04/11
  • メディア: CD


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コメント 3

雨水

deacon_blueさん、nice!ありがとうございます。
by 雨水 (2007-02-12 00:49) 

びっけ

ウィンダム・ヒル・レコード・・・’86、7年頃よく聴いていました。
ピアノ曲が好きだったので、ジョージ・ウィンストンを聞くことが多かったかなぁ・・・。
アッカーマンの「Barbara's Song」は初めて聴きました。
素朴な感じに癒されます。
by びっけ (2007-02-14 21:10) 

雨水

びっけさん、nice!+コメントありがとうございます。
最近ウィンダムヒルを聴くことが多いのです。
ジョージ・ウィンストンの曲はほとんど好きですがColors/Dance が特に良いかな。秋の情景と少し寂しい雰囲気が良いですね。
by 雨水 (2007-02-15 01:50) 

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