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お城と桜の木 [生活]

東北に行けばまだ桜は咲いているかもしれない。
忙しすぎて桜を眺める機会を失ってしまったが、ふと思い立ってGWの混雑を避けるように福島方面へ出かけてみた。
特にあてなど無かったが、お城と桜と青い空のコントラストはきれいだろうなと思い、距離的に一番近いと思われる小峰城(白河城)に目標を定めた。

福島県白河市にある小峰城は日本100名城のひとつで、小ぶりではあるが整然とした石垣と三重櫓の天守閣を持つ美しい平城だ。
天守閣や前御門は復元されたものだが、当時の設計図を元に忠実に再現された純粋な木造建築物である。
そのため、現在の建築基準法的に難があり完成当初は見学できなかったが、今ではその問題は解決され自由に見学できるようになっている(無料)
聞くところによると、ここは「武士の一分」とかいう映画のロケ地になったそうだ。

行きの道中、桜が咲いているところがあったので、少し期待していたのだが・・残念ながらお城の桜は葉桜状態だった;
本丸へ登ってみると、お城の片隅の「おとめ桜」の木も葉っぱのみだった・・
・・・いや、わずかに残っていた。思わずカメラでパチリ。満開の時だったら見事だったろうな。
この「おとめ桜」の木隣にはおとめ桜の碑が立っていて、それにまつわる悲しい逸話があるので紹介しよう。

寛永九年(一六二二)に白河初代藩主となった丹羽長重公(織田家の重臣、長秀公の長男)は、本格的に小峰城の改築に着手。しかし本丸の石垣が何度も崩れてしまい、一向に工事が進まない。
協議の末、「人柱」を立てることになったが人選として、当日の築城現場を最初に通った者で、身分の上下に関係なく、また老若男女問わず、その者を人柱にするというものだった。
すると、現場に居合わせた藩士の和知平左エ衛門の娘がたまたま父親を迎えに来たところを不運にも捕らえられ、「人柱」にされてしまった。
一説によれば、娘の姿を目撃した平左エ衛門は驚いて、とっさに手で追い返すような動作をしたと言う。しかし娘は父が手を振ってくれているとかん違いし、慌てて駆け寄って捕らえられてしまったのだ。
仲間の藩士は大いに同情しただろうが、武士が協議の末に決めた事、翻す訳には行かなかった。
やがて工事は無事に完了し、娘が「人柱」となって埋められた場所からは一本の桜の木が芽を出した。不運な娘を哀れんで場内に桜の木を植えたのだった。
人々はいつしか、この桜の木を「おとめ桜」と呼ぶようになり、亡き娘を偲んだという。


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沈んだ・・ [生活]

この街にきて、なんだかんだで一週間近く経過してしまった。でも今日帰らなければならない。
さすがに帰ってから会社に戻り仕事するのもしんどいので、うまく時間を合わせて直帰ということに。
ホテルもなかなか居心地がよかった。
部屋にはLANの他にファックスが置いてあり、ビジネスマンに対する配慮を心得ている。
冷蔵庫がはじめから空っぽなのも好感が持てる。
ホテルの近くに見栄えは悪いがおいしい定食兼飲み屋があり、夜はそこで飲み食いしてホテルに戻るパターンだった。
短期間だったから、それでもよかったが来月は長期となるので、ちゃんと自炊とか洗濯とかもしなければならないのだ。
今回はツレ(相棒と後輩)がいるので、散財してしまった;

先週来た時には、野山は灰色の風景だったが、いっきに緑色が濃くなった。
まだ田んぼに水が入ってないので蛙の鳴き声も聴こえないが、もはや春なのだ。
気持ち的にも明るくなるはずが、どうも沈んだ状態だ。
このままどっかに逃亡したい(笑;
http://waveride.net/contents_img/Happy_End-KazeWoAtsumete.mp3

風街ろまん

風街ろまん

  • アーティスト: はっぴいえんど, ハッピイエンド
  • 出版社/メーカー: エイベックス イオ
  • 発売日: 2002/09/11
  • メディア: CD


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出張中・・・ [生活]

来月の長期出張の前に軽く(もないが)関西方面に出張に来ている。
普段は使わない米原の駅で新幹線を降り、無人駅がやたらにあるローカルな鉄道に乗って目的地に着いた。
かなりの田舎で自分の住んでいるところと、ほとんど変わらない風景なのだが、宿泊しているビジネスホテルはありがたいことにネットが出来る。
一昔前だったら有料なのだろうが、今は当然無料だ。

我が愛用の老ノートの後ろに見えているのが、LANのコネクタで、それに繋ぐだけで何の設定も要らずネットが出来る。
ところが、あれれLANカードのACTランプがまったく点灯しない。
PC側の設定はいじるところも無く異常なし。デバイスも問題なく認識している。
ケーブルの接触不良か?LANカードが壊れたか?いろいろこねくり回して深夜になってしまった。
疲れているが悔しいので眠れない。
あきらめかけて、最後に復元のユーティリティを使ってみた。
win2000なのでXPのようなお手軽な復元機能は無いのだが、フリーソフトのウィン・アクセラレーターには便利な復元機能が付いている。これで、基本環境を一年前に戻したら、ウソのようにネットに繋がった。
何が原因だったのか?よくわからないが、とにかく解決はしたので、良かった・・・
何だかネットが無いとほんとに生きていけない人になってしまったようだ。


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出張予定でバタバタ [生活]

来月から一ヶ月間、大阪に出張ということになってしまった。
思えば、俺の場合、長期かとんぼ帰りのどちらかばかりだ。
もう何回も栃木→関西のとんぼ帰りを経験したが、現地には3時間くらいしかいられず、あとはただ移動するのみ。
家に帰る頃には早くも終電、0時を回るという強行でとてもしんどい。
そんなとんぼ帰りもイやだけど、長期も辛いな・・

長期のため、会社が用意してくれる宿泊先はマンスリーマンション。
でもどうせなら、ビジネスホテルが良かったな。出来ればあまり荷物を持ち込みたくない。
まだ宿泊先の名称とか不明なので、詳細は不明だが、いまどきネットは出来るんだろうか?
大阪の中心部ではないが、比較的大きな街だしその辺は問題ないと思っているが・・
マンスリーマンションもピンからキリまであると思うので、その辺がちょっと不安。

さすがに一ヶ月ネット出来ないんでは、生きていけない(大げさ;)。もしも最悪の手段としては、何点かあって・・
①マクドナルドにあるようなホットスポットを利用する。
②ネットカフェを利用する。
③ダイアルアップ(金がかかるので×だなぁ)
④最寄の図書館を利用。たいていの図書館ではただでネットできる(しかし閉館時間があるからなぁ)
まぁ・・なんとかなるだろう; 
正直、仕事のことよりもこっちの方が重要なのだ(笑)

その出張の前に、中国に一週間行ってくれという話があり、あせっていたのだが
昨日取りやめになって、ホッ(´∀`;)。気疲れする一週間だった・・・


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ハートフル・・ [生活]

子供の学習発表会に行ってきた。
夜勤明けで眠いのにわざわざ行った理由は、今年から初めてのイベントだったためと
もうひとつ理由があったからだ。
昨年までは、子供たちが学校の菜園で育てた野菜を使った創作料理を食べたりする秋の
収穫祭だったのが、子供が少ないのと準備が大変なのと、親の苦情(?)が多いため
今年から大幅にリニューアルし、学習発表会になったのだった。

全校児童が体育館に集まって、今まで取り組んできた学習の成果や音楽演奏を
地域の住民や父兄の前で発表していく。
1~6年生の学習発表や演奏を順番に見ていくなかで面白いと思ったのは
あどけなくてかわいい一年生から少し大人びてきた六年生まで、子供の成長を
ダイジェスト版をみている様に確認できたことだ。
一年生の「おはよーございまーす!」という大きな挨拶と上級生が発表の中で出す
クイズに正解すると「ヤッター!」と叫ぶ姿がほほえましくもあり、ああうちの子も
あんなかわいい時期があったんだなと感慨深く思うと同時に、今年から6年生になる
息子に対し、もう少し親子で接する機会があってもよかったなと少し申し訳ない気持ちになった。

さてもうひとつの理由とは、学習発表と同時に子供たちが取り組んできた創作絵本の展示だ。
3~6年生が対象なのだが、自分たちが考えたストーリーで絵を描き、きちんと装丁し絵本に
まとめるという創作活動だ。
この子供たちの活動に全面的な協力をしていただいたのが、あの「14匹シリーズ」で有名な
世界的絵本作家のいわむらかずお先生だ。
(校長先生といわむらかずお先生には太いパイプがあるらしく、この企画が実現したのだった)

いわむら先生は多忙中にもかかわらず、自身の美術館を教室として開放し
定期的に子供たちに熱心に指導してくださいました。
今回の発表会にもゲストとして参加していただいて、子供たちの作品を手に取ったり、父兄の
質問に答えたりしていました。
おかげで極めて完成度の高い絵本が完成しました。この場を借りて(見ないとはおもいますが)
深く感謝いたします。<(_ _)> 「いわむらかずお絵本の丘美術館」のサイトはこちら↓ http://www.ehonnooka.com/index.html


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イエローナイフからの手紙 [生活]

友人が新婚旅行で海外に行っているのだが、旅先から便りをもらった。
どんなに最果ての地であろうとも、インフラがしっかりしていて
ネットできる環境が整っていれば、すぐにメッセージを送れる世の中が現在だ。

イエローナイフというと、カナダの内陸部、グレートスレーブ湖のレイクサイドの街だ。
オーロラが見れる街として有名らしいのだが、正直俺は全然知らなかった。
グーグルアースと地図で確認すると、氷河期の痕跡と思われる細かい湖が点在する
地域でノースウェスト準州の州都になっている。
アラスカや北極圏にかなり近いため、夏場は白夜になるということだ。
ちなみにイエローナイフの地名は先住民族であるイエローナイフ族から付けたそうである。

今の時期を選んだ理由は、写真で見るとおりオーロラを見るためである。
新婚旅行といえば、たいてい南の島かハワイあたりだと考えそうだけど、わざわざ
オーロラを見る目的のために極寒の地へ、重装備を物ともせず、行っちゃうあたりロマンチスト
な奴だなぁと思うわけだけれど、あいつ自身の意思なのかどうかは定かではない;
ともかくそういった「オーロラ見学ツアー」なるパッケージはあるらしい。

なかなか写真が撮れないで苦労したらしい。昼間でもマイナス20℃
夜になるとマイナス30℃、風が吹けば体感温度マイナス40℃くらいだから
カメラのバッテリーがすぐに消耗してしまうらしい。

旅立つ前に詳しいことは聞きもしなかったが、結構高いツアーなのだろう?
行く前に、いーよな、俺なんか新婚旅行北海道だぜ、って、奴さんに言ったら
いや場所はどうでも、楽しければ良いんじゃないの。と、言われ「ふーん」と思った。
俺も死ぬまでには一度でいいからオーロラをじかに見てみたいと思う・・・


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親子の会話 [生活]

先週土曜日こと。嫁が仕事だったので、息子と二人で外食に行く。
とりあえず、市街に向けて車を走らせる。

最近は夜勤ばかりなので、親子の会話がほとんど無くなってしまった。
息子と会うのも何だか久しぶりだ。

「この春から6年生だよな。」
「・・・・・・・・」
「どうした?うれしくねえの?」
「6年になったら、野球部のキャプテンやれって監督に言われている、俺やりたくねえ・・」
「いいじゃん!やれば。威張れるぞ。」
「俺、野球へただからやだよ。それに俺よりうまい子いるよ、長瀬クンとか。」
「・・・・・うーん、確かに上手くはねえよな(笑)」
「それはお父さんに似たから・・・」
(ちっ;)
「でも、仕方ねーじゃん、子供が少ないから。それとお父さんが見たかぎりでは、どの子供も
ケンタと同じくらいにへたくそだぞ。トンネルとかしてさ(笑)。どんぐりの背比べってやつだよ。」
「・・・・・・・・」
「長瀬クンは、ちょっとは上手いかもしんねーけど、練習やたらにサボるし、ふまじめなんだよ。
上手くてもまじめにやらないと意味が無いよ。監督もそういうとこ見てんだぜ。きっと。」
「でもさぁ・・・やだなぁ」
「まだ決まったわけでもねえのに悩むなよ!(クヨクヨ考えるのは俺に似てる;)」
「うん」
「お前、ほら、ドラクエやってるから分かると思うけど、経験値ってやつだよ。苦しい戦いを勝つと
経験値がいっぱいもらえるだろ?んで強くなるんだぜ、逃げられないならぶつかっていくしかないって。(何だか良いこと言ってるゾ)」
「そうかなー」
「そうだって!」

「今日はマックには行かないからな。」「えー?」
「モスに行く」「わーい」



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B級温泉 [生活]

昨日は久しぶりに早出の仕事だったので、3時半に帰路についた。
帰りの道中、筋肉痛だったのもあるけど、なんだか温泉に入りたい気分になってしまって
時間も早かったし、寄り道することにした。
小高い丘の上にあるその温泉は、市が運営する健康センターのようなところで、遊歩道があったり
牧場があったりして市民の憩いの場みたいなところだ。
だけど最近は不景気のため、かなりの赤字経営のようだ。

17時以降だったら、400円で入れるのだけど、まだ早い時間で500円だった。
この時間帯は案の定、爺さん婆さんばかりだ。
爺さん連中ののんびり着替える姿を見ながら、軽く手足をマッサージして湯船へ
ジェットバスに浸かる。両肩の痛いところへジェットを当てる。いやーいい気持ち(・∀・)
うーん、こんな明るい時間から贅沢だな。ディスクワークしていた頃には味わえない喜びだ。

つげ義春「日の戯れ」より


充分温まったところで、体と頭を洗い始める。ふと背中に視線を感じ振り向いたら
爺さんたちと目が合ってしまった。
普段は顔見知りの爺さん達しか入っていない時間帯でよそ者の俺が珍しいのか
しげしげと視られてしまっている。
うーんなんかこう、牧場で牛さん達に見つめられているみたいな感じ。
(ふふん、そんなに若い俺の体が珍しいのかい?)などと若くも無いくせに不謹慎に思ってみる。

そんな牛、いや爺さん達の間をぬってサウナに突入。汗を思いっきりかく。
そしてこの後水風呂に浸かってやろう、と思っていると注意書きが目に付く。
なになに「サウナから水風呂に入る前に汗を水で流してから入ってください」
今までそんなこと気にせずザブーンと入っていたぞ。そんなルールがあったとは。
そう思って浴室を見渡せば、あたり一面に注意書きが。

「湯舟にタオルを入れないでください」 当たり前だ。
「湯に浸かる前に体を充分濯いでください」 まぁ汚れている人もいるわな。
「歯磨きはおやめください」 いるな。
「汚れ物を洗うのはおやめください」 さすがにこれは・・
「刺青の方の入浴はお断りします」 いちいち確認するわけにはいかないだろう。
「酔っ払い、大声を上げる方の入浴はお断りします」 たまにいるな。
「迷惑を及ぼす方の入浴はお断りします」 どんな迷惑?
「入れ歯を洗うのはおやめください」 わははは。

浴室をでると、給水機があって、ここにも「うがい、歯磨き、タンを吐くのはおやめください」
洗面台にも「髪の毛を流さないでください」
「当館は高純度のかけ流しの源泉を使用しております。湯船に浮かぶ茶色の物質は温泉成分です。」
他にも沢山の注意書きが貼ってあったけど忘れてしまった。
まー年寄りばかりの客が多いと何かと大変だ。
いや、年寄りばかりとは限らないけど「入れ歯」が決定的だ。


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