深悼；ノリック [車]
２輪世界ＧＰで活躍し、世界のトップライダーの一人である「ノリック」こと阿部典史さんが昨日、公道上で事故に遭われお亡くなりになりました。
93年、若干17歳で全日本にデビューし、いきなりチャンピオンになり、翌年には世界へ。
世界へ出ても、いきなり強豪相手にトップあらそいを演じるなど、「いきなり」の連続の人でした。
125CCの坂田和人、250CCの原田哲也、500CCのノリック。
全クラスで活躍する日本人をリアルタイムで見られた90年代は幸運であり、良い時代でした。
青木、坂田が125で、原田、加藤が250で世界チャンピオン。
ノリックはチャンピオンにこそ届かなかったものの常にトップ争いを演じ、世界にその名を轟かせ、名実共に世界のトップライダーの一人でした。
スポーツというカテゴリーで大雑把にくくってしまうと、実は日本人が一番活躍している世界的スポーツが２輪世界ＧＰ。
世界では知名度が高く、日本では知名度が低いという不思議な現象も起こりました。
某サッカー選手よりも外国で知名度が高いという結果に、熱心な日本のファンに多少の苛立ちと真実を知る優越感を感じさせたのでありました。
昨日の深夜のニュースは、悪い夢だろうと思いきや、現実でしたし新聞に小さく報道されていました。
テレビではお高くとまった某女性タレントの披露宴と相撲不祥事の話題ばかりで、ノリックの事は少ししか報道されませんでした。
まあ、しかしそんなことはどうでもいいことです。
今日は時間の許す限り、ノリックの過去の活躍をビデオで見ました。
初めてのウイニングラン。リオでの優勝の時。ヘルメット越しに見せる涙には今でももらい泣きしてしまいます。
32歳。若すぎると思うと同時に、何か生き急いだ人生のように感じます。
ご冥福を祈るより他はありません。。
写真は99年もてぎで行われたWGPの模様です。ヘアピンの立ち上がり前を行くノリックYZR500と、伊藤NSR500。
ノリックはたしかこの年からワークスを離れスペインのサテライトチーム「ダンティーン」から参戦、伊藤はスポットでワイルドカード。
写真、見たらまた泣けてきました。
海外の新聞にも1面で出てましたよね。
by mina (2007-10-10 00:36)
友人のブログを見て、この記事を初めて知りました。
レーサーというのでレース中の事故かと思いきや一般道での事故とは。
巻き込まれてしまった事故、悔やまれます。
by さるぼぼ (2007-10-10 05:51)
minaさん、コメントありがとう。
この写真を撮った決勝では、ノリックは3位入賞したんだよね。地元日本だというのに英語で表彰インタビューに答えていた。たどたどしかったけど、さすが国際舞台で活躍する選手！と思ったね。
海外の新聞の方がやっぱり、大きく報道してるね。
ヴァレンティーノ・ロッシは、ノリックを尊敬してたから相当ショックだろうね。
by 雨水 (2007-10-11 17:10)
さるぼぼさん、コメントありがとう。
先月だったと思うけど、やはり2輪レーサーで元全日本チャンプの沼田憲保さんがサーキットで練習中に亡くなっている。
世界で戦うプロフェッショナル、ノリックは天才的ライダーと言われていた。でもこういう悲しいニュースを目の当たりにすると、やはり天才でも生身の人間だということ。 運命だったのかな・・・
by 雨水 (2007-10-11 17:31)
残念でたまりません。
by noric (2007-10-16 22:57)
noricさん、コメントありがとう。
いまだに信じられないんですよ；
by 雨水 (2007-10-17 15:43)